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このページは、砂防関係の用語集です。
まだまだ情報が少ないですが、仕事の合間を見て徐々に増やしてまいります。
土石流対策指針や各事務所の設計便覧を参考にしています。記憶をもとに記載している部分もありますので、もしページ内に誤った記述がありましたら、メールでお知らせください。

(注)平成19年3月より基準が改定されています。当ページは平成18年度以前の記述があります。
えーがたすりっと【A型スリット】
流木止の一種で横から見た形状がアルファベットの「A」の形になっていることから呼ばれる。日鐵住金建材株式会社(旧:日鐵建材工業株式会社)の製品。

えいちびーおーがたすりっと【HBO型スリット】
「HB」はハイブリットバットレスの略で、鋼製材料で囲った枠の内部にコンクリートを充填して強度を高めた工法。HBOはHB型をさらに経済性を追求し横ビーム式を加えた製品で、最下流型にも対応する。砂防地すべりセンターの技術審査には平成17年に取得済みだが、施工例はまだ少ない。共生機構株式会社の製品。

えるがたすりっと【L型スリット】
鋼製透過型堰堤の一種で横から見た形状がアルファベットの「L」の形になっていることから呼ばれる。基礎にコンクリートを打設しない工法のため、砂礫基礎に適する。HBO型と同じく横ビームにより土石流を捕捉する。JFE建材株式会社の製品。

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かんしりょう【扞止量】
土石流発生抑制量

けいかくたいしゃこうばい【計画堆砂勾配】
一般に土石流対策堰堤では平均渓床勾配の2/3の勾配で上限を1/6とすることが多い。流砂調整堰堤では平均渓床勾配の1/2の勾配としている。図上で表される線のことを計画堆砂線、その範囲のことを計画堆砂域(けいかくたいしゃいき)という。

けいかくほそくりょう【計画捕捉量】
不透過型堰堤では、平常時堆砂線から計画堆砂線の間で堆積する土砂量をいう。透過型堰堤では、通常は土砂を貯めない工法のため、現況地盤線から計画堆砂線までを計画捕捉量とすることができる。

けいかくりゅうかきょようりょう【計画流下許容量】
計画点から下流に対して流しうる土砂量で「E」と表す。一般にE=0としている。

こうしわくがたすりっと【格子枠型スリット】格子枠型スリット
鋼製透過型堰堤の一種で鋼管を格子状に組み合わせた工法であるため呼ばれる。鋼製透過型としては最も歴史が古く、施工例も一番多い。格子状のため、他工法に比べて施工費が高い。神戸製鋼株式会社の製品。右の写真は最下流型の格子枠型スリット堰堤で桝目が通常型に比べて小さくなっている。

こうせいえんてい【鋼製堰堤】
鋼製透過型堰堤を一般に鋼製堰堤と呼んでいる。堰堤全体がコンクリートでなく鋼製材料を用いたものに、鋼製枠組堰堤、ダブルウォール型堰堤などがある。

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すりっとがたえんてい【スリット型堰堤】スリット型堰堤
透過型堰堤の一種で、コンクリートの水通しの一部に切り込みを入れたような形状になっているものをいう。水通し幅の広い堰堤の場合には複数のスリットを設ける場合がある。スリット堰堤の目的の一つに上流からの水を調節する役割がある。細いスリットにより水が一気に下流に流れずに堰堤上流側に水が貯まっていくいわゆる堰上げを起すことにより、スリットに横ビームを取り付けた堰堤水量を一定以上に増やさない、土石流の流下を食い止めることができる。
過去にスリット部分に土石が挟まり水が常時貯まった状態となり、それが後に挟まった土石が外れ、下流に被害を及ぼした例もあり、最近ではスリット部に横ビームを取り付ける改良を施している堰堤が多くなった。


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だぶるうぉーるがたえんてい【ダブルウォール型堰堤】ダブルウォール型堰堤
堰堤の上下流の壁面をエキスパンドメタルや矢板等で組立てて、内部に現場発生土等で充填する工法。現場発生土を使えるため、残土処分費を節約でき、コンクリートの使用も最小限に抑えられる環境にやさしい工法であるが、内部が土砂のため、断面がコンクリート形式より大きくなる場合が多い。比較的軟弱な地形や残土を減らしたい場合に適した工法といえる。
断面を小さくできるINSEMダブルウォール工法もある。共生機構株式会社の製品で共生ダブルウォールがある。

でるたがたすりっと【Δ型スリット】Δ型スリット
流木止めの一種で横から見た形状が「Δ」になっていることから呼ばれる。鉄骨骨組と場所打ちコンクリート接合によるハイブリット構造である。

とうかがたえんてい【透過型堰堤】
不透過型と逆で土砂を貯めない形式の堰堤のこと。透過型堰堤は通常、上流側には土砂を貯めず、土石流などが発生した場合に効果を発揮する工法。透過構造のため河床を行き来する小動物への影響が少ない、堰堤規模が小さくて済むなどの利点がある。環境などへの配慮から透過型堰堤を採用する事例が多い。

どせきりゅうはっせいよくせいりょう【土石流発生抑制量】
砂防堰堤の平常時堆砂区間は元の河床部の土砂は流下を抑えられる。この流下を抑えられる土砂量のことを言う。一般に土石流対策堰堤の場合には「渓床幅×堆積深×平常時堆砂区間までの流路長」で計算される。ただし、透過型堰堤の場合には見込まない。
⇒扞止量(かんしりょう)ともいう。

どせきりゅうぴーくりゅうりょう【土石流ピーク流量】
土石流ピーク流量の算出方法には、降雨量に基づく方法「理論式」と流出土砂量に基づく「経験式」があるが、両方計算して大きいほうを採用する事例や、理論式のみを採用するなど、担当事務所により対応が異なる。一般に、経験式では理論式に比べて非常に大きな数値となる場合があり適当でないなどの理由があげられる。経験式が異常に大きい数値となる理由としては、もともと火山地帯のデータが多いためであることが関係している。経験式を採用する場合も、本川のみの土砂量を採用するなど、現地に見合った数値にしている例が多い。

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びーがたすりっと【B型スリット】B型スリット
構造は、鋼管を組合わせた工法で、単純ながら立体ラーメン構造である。最下流型にも対応する。スリット高が6m以下での事例が多い。日鐵建材工業株式会社の製品。

ふとうかがたえんてい【不透過型堰堤】不透過型堰堤
砂防堰堤の形式の一種。上流から流れてくる土砂を堰堤に貯めて土石流などの災害を防止する形式。堰堤の上流側が土砂で埋まった状態(満砂)で効果を発揮するよう計算されている。

へいきんけいしょうこうばい【平均渓床勾配】
砂防堰堤を計画する上で、計算の元となる主渓流の平均勾配のこと。一般に計画位置から上流200m前後までの平均勾配を表す。その数値を使って砂防堰堤の安定計算など構造を決定するために用いられる。計画当初では測量図がないため、1/2500地形図などを使って縦断図を作成し渓床勾配を割り出し、概略で堰堤の構造を決定する。

へいじょうじたいしゃこうばい【平常時堆砂勾配】
不透過型堰堤の通常堆積するであろう土砂の範囲を表した勾配のこと。土石流対策堰堤では平均渓床勾配の1/2、流砂調整堰堤では平均渓床勾配の1/3としている。図上で表される線のことを平常時堆砂線、その範囲のことを平常時堆砂域(へいじょうじたいしゃいき)という。

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まづめこんくりーと【間詰コンクリート】
基礎が岩盤の場合、堰堤の掘削面を保護するなどの目的のために施工される。堰堤と掘削面の隙間を埋めるコンクリートなので間詰コンクリートと呼ばれる。通常、間詰コンクリートは、堰堤本体と同時に打設される。砂礫層の場合には、間詰コンクリートは施工せず、擁壁などの埋戻しにより対応する。

まんしゃ【満砂】
堰堤では施工直後は上流に土砂は貯まっていない状態であるが、土石流が起きなくても日頃の降雨などにより数年〜数十年かけて徐々に土砂が貯まっていき、最終的には堰堤の水通しまで土砂が堆積する。この水通しまで土砂が堆積した状態のこと。通常、不透過型堰堤では満砂の状態から土石流など土砂災害に対して安全な設計を行っている。透過型堰堤の場合は、土石流以外で満砂になることはほとんどない。

みずとおし【水通し】
堰堤の上部に台形状に切り込みが入った部分のこと。大雨などで大量の水が出ても、水通しがあることによって水の流れる方向を制御したり、渓岸の侵食を防止することができる。水通しの大きさは、砂防堰堤の場合は100年確率で計算されることが多い。

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りゅうぼくどめ【流木止】
土砂だけでなく渓流にある立木や倒木などが土石流と一緒になって流れていき、下流へ被害を与える場合がある。この立木や倒木による被害を無くすための工法。本堤につけるタイプ、副堤につけるタイプなど種々の工法が存在する。透過型堰堤の場合は流木止の機能を見込むことができ、一般に計画捕捉量の20%程度を流木量としている。

れっけいちょうさ【礫径調査】礫径調査
砂防堰堤の構造を決定するのに必要な調査の一つ。計画地点の前後200m前後の渓流沿いにある礫(レキ)を100個程度計測する作業のこと。対象となる礫は上流から流れてきたと想定されるもので、なるべく大きなものを計測する。明らかに山腹から落下してきたものは対象外とする。上流から流れてきたものは、ほとんどの場合、角が取れ比較的丸くなっているものが多い。幅、高さ、奥行を計測する。

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工事中時々、追加工事します(^^)作業中